第1章 ご褒美/月岡紬/甘
紬「そうかな…?」
『はい!心遣いとか…紬さんにぴったりです』
紬「そんな…。でも嬉しいよ。ありがとう」
『えへへ‥…』
紬「あ、そういえば…テストお疲れ様」
『はい!紬さんと勉強したところばかりで…何とかいけそうです!』
紬「ならよかった!ちゃん頑張ったからきっと大丈夫だよ!」
『はい!』
――――――――――
テスト返却日
「テスト返すぞ。木村〜、高崎〜」
『(大丈夫…きっと大丈夫…!!)』
「〜」
『はいっ』
はテスト用紙を受け取り、点数を見た
『…!!』
―――寮―――
『ただいまです!』
臣「お、おかえり。ご飯もうすぐだぞ」
『はい!』
紬「おかえり、ちゃん」
『ただいまです、紬さん』
はカバンからテスト用紙を出した
『ごめんなさい紬さん、満点取れませんでした!』
紬「98点…!」
『解答欄逆に書いちゃってたみたいで…ごめんなさい』
紬「ううん、答えは合ってるから満点みたいなもんだよ」
『いえ!今回は98点でした!なのでご褒美は…また今度お願いしますね!』
紬「ちゃん…」
『カバン置いてきますね』
は自室へ向かった
『(本当は…ちゃんと満点取れたら紬さんとデートしたいですって言うつもりだったのに…解答欄逆とか初歩的ミス…)』
コンコンッ
『はーい?』
紬「紬だけど…入ってもいい?」
『紬さん?いいですよ!』
紬「いきなりごめんね」
『いえ、どうしたんですか?』
紬「実はね…じゃん!」
『これ…遊園地のチケット…!』
紬「一緒に行かない?」
『え、でも…』
紬「これは、今までちゃんが勉強を頑張ったご褒美。満点取れたご褒美はまた今度ね」
『いいんですか…!?』
紬「期限がそろそろ切れそうなんだ。だから…よかったら」
『行きます…行きたいです!』
紬「決まりだね!あと…はい、これ」
『わぁ…!ひまわり!』
紬「ちゃんにプレゼント」
『ありがとうございます!飾りますね!』
ご褒美
(ひまわり綺麗だなぁ…花言葉は確か…あなただけを見つめます……ん!?)
(いつ気づくかなぁ)