第8章 流星隊
―――朝―――
真緒「若葉…若葉!」
『へっ!?何っ!?』
真緒「ボーっとしてるけど大丈夫か?」
『あ、うん、大丈夫…』
真緒「何かあったのか?」
『ううん、ホントに大丈夫。何でもないよ』
いつものように凛月を背負いながら真緒たちと登校する若葉
昨日の兄のことが気になって仕方ない
でもまた2人に心配をかけるわけにはいかない
凛月「いつもより声のトーン低いよねぇ…」
『りっちゃん起きてたの?』
真緒「起きてんなら自分で歩けよなぁ…」
凛月「やーだ…♪」
『りっちゃんはまーくんにおんぶされるの好きだよねぇ』
凛月「ん~?まーくんがおんぶするの好きなんだよね~?」
真緒「好きなわけないだろ~。ほっとけばお前学校サボるから仕方なく…」
『ふふっ………!!』
若葉は後ろを振り返った
真緒「ん?どうした?」
『……ううん、何でもない』
何か視線を感じたんだけど…気のせいかな…
―――教室―――
『おはよぉ~』
あれからも数回視線を感じた気がしたけど…
後ろを見ても誰もいなかった
『(もしかして…お兄ちゃん…?でもまさか…)』
スバル「若葉っ!朝から暗い顔してるな~!」
『わっ!スバルくん!そうだった?』
北斗「あぁ。難しい顔をしていた。大丈夫か?」
『うん、平気だよ』
真「あんまり無理しないでね?」
『ありがとう、真くんもね。今日朝練習したでしょ』
真「な、何でわかったの…?」
『机の上にタオル出しっぱなしだからかな。北斗くんやスバルくんも朝練習してたみたいだね。ほどほどにだよ?』
北斗「あぁ」
スバル「はーいっ」
まーくんはまーくんで生徒会の仕事と練習のかけもち
部活もやってりっちゃんのお世話も…
『一番大変だよね…』
北斗「どうかしたか?」
『あ、いや、何でも…』
世話好きもここまでくると大変だなぁ…
今度家に呼んでゆっくりさせてあげよう