第5章 新しいお友達
カーテンは閉めてあるが間から光りが見える
『(何で…?もしかして泥棒…!?それともお兄ちゃんに見つかった…!?)』
心臓がうるさいぐらいに動いている
震える手でドアノブに手をかけて開ける
ガチャッ!!
開けてしばらくしても音がない
『………』
若葉は静かに部屋に入る
『…っ』
そしてリビングを覗く
『あーーー!!』
そこには
凛月「あ…コヨミおかえりー…♪あとうるさい」
『な、何してんの…りっちゃん…』
凛月「んー?何もしてないよ~…」
『はぁぁぁぁ…』
若葉はその場に座り込んだ
『いるならいるでいいから連絡してよぉ…。泥棒がいるのかーとか、お兄ちゃんに見つかったのかーとか思っちゃったじゃない…』
凛月「…あいつ…嫌い…」
『うん、知ってる。私も嫌い』
凛月「…もしあいつが来たら…俺とまーくんで追い払うし」
『うん、ありがとう。って、どうやって家に入ったのよ』
凛月「この前来たときに合鍵見つけたの~…♪」
『それならそれで言ってくれれば…』
凛月「びっくりさせようと思って」
『大成功でよかったわね…』
凛月「ふふ、やった…♪」
『今日も泊まっていくの?』
凛月「うん、ダメ?今日は兄者が帰ってくるんだよ…。待ち伏せされる前に帰ってきた…」
『待ち伏せされる前に帰ってきたって…私の家だけどね』
凛月「コヨミの家って落ち着く~…♪」
『それはよかった』
そして今夜も凛月のお泊りが決まった