第4章 臨時メンバー
―――10年前―――
『ふぇぇぇぇぇぇ…』
真緒「だいじょうぶか…?」
『いたいよぉ…』
公園で遊んでいたときに思いっきり転んで膝から血が流れる
『ふえぇぇっ…』
真緒「とにかく…おみずであらわないと…」
真緒と凛月はコヨミを立たせて水道へ向かった
真緒「ほら、あしだせって」
足を水道で洗う
『うぅぅ…』
真緒「ほら、もうなくなって」
凛月「だいじょーぶー…?」
『いたいよぉ…おひざ…いたい…』
水で洗った傷から赤い血が流れる
凛月「………」
ペロッ
『ひゃんっ!!』
真緒「あ!!りっちゃん!!」
凛月「ち…おいしい…♪」
凛月がのコヨミ傷口を舐める
真緒「洗ったけどだめだぞ、りっちゃん!」
凛月「えー……」
真緒「ほら、もうかえろうぜ。おれがおんぶしてやるよ!」
『まーくん…』
凛月「えー、ずるいー…」
真緒「けがにんのほうがゆうせん!!」
真緒はコヨミを背負い、帰り道を歩く
真緒「もういたくないか?」
『いたいよ…』
凛月「じゃあおれが“まほう”かけてあげる…♪」
『まほう…?』
凛月はコヨミの膝に手をかざす
凛月「いたいのいたいの~とんでいけっ!」
『!!』
凛月「どぉ?」
『いたいのとんでった!』
――――――
『ふふ…』
真緒「ん?どうした?」
『何でもないよ。まーくん…』
まーくんとりっちゃんは覚えてるかな…
あの昔の思い出…