第4章 臨時メンバー
校門を出てすぐの分かれ道
北斗「俺たちはこっちだ。また明日な、若葉」
『うん、また明日ね!』
2人と分かれて1人で歩き出す
薄暗い道を1人で歩く
『(暗いの苦手なんだよね…早く帰ろう…)』
街灯も少なくて少し怖い
『(うぅ…りっちゃん…まーくん…)』
~♪~♪~♪~
『ひゃうっ!!』
携帯が鳴る
『び、びっくりしたぁ…はい、もしもし…』
真緒《あ、若葉!お前今どこにいんだよ》
『今…?帰り道だけど…』
真緒《いつもの帰り道だな。ちょっと待ってろ》
『え、ちょ…っ』
電話はすぐに切れた
若葉はその場に留まった
『何なの…こんなところで待つなんて嫌なんだけど…』
ガサッ!!
『ひっ…』
真緒「若葉!!」
『ま、まーくん…』
ギュ…
真緒「お!?どうした…」
『……何でもない…』
真緒「…怖かったんだろ。悪かったよ、こんなとこで待たせて」
『………』
真緒「お前は昔から暗いとこダメだもんな」
『…………』
真緒は若葉の頭を優しく撫でる
真緒「ちょうど帰るときさ、お前たちが帰るの見かけて…声かけようと思ったら守沢先輩に捕まってさ。お前の家まで距離あるし…暗くなってきたから電話したんだ」
『うん…』
真緒「若葉…離してくんないと帰れねぇぞ~」
『………』
真緒「はぁ…。よっと!」
『ひゃぁっ!!』
真緒は若葉を背負った
『ちょ、ちょっと…!』
真緒「掴まってろよ!」
真緒はそう言って走り出した
『お、重いから…!!』
真緒「いや、軽すぎだから!ちゃんと食ってんのか~?」
『うぅぅ…食べてるもん~…』
ぎゅうっと真緒の首にしがみつく
真緒「(あんまりそういうことされると…ちょっと…///)」
『(あ…まーくんにおんぶされたのって久しぶりだ…)』