第14章 対決
―――対決3日前―――
真緒「そういえば、何歌うんだ?ずっとDVDのセトリこなしてるけど…」
真緒と凛月は若葉の練習しているレッスン室にいた
『うん、大神くんは絶対ロックで来ると思うから……この曲』
《~♪~♪~♪~!!》
凛月「この曲~♪」
真緒「アニメに使われてた曲だな」
『少しロックっぽくていいでしょ!今までセトリをこなしてたのは、ブランクを埋めるためだよ。全然ダンスも歌もやってなかったからね』
凛月「真面目だねぇ」
『悪いけど……タマゴに負けるわけにはいかないからね』
真緒「タマゴ?」
『アイドルのタマゴってこと。まだ生まれてないからタマゴ』
真緒「なるほど」
凛月「ところでさあ、白雪は何着て歌うの?」
『え?』
凛月「学院指定衣装ないじゃん、白雪」
『……何着よう』
真緒「考えてなかったのか……」
『どっちか貸してくれない!?』
凛月「…貸すのはいいけど…」
『?』
凛月の指定衣装を貸してもらったが
『ぶかぶか……』
凛月「それはそれで可愛い……俗に言う萌え?」
真緒「………」
凛月「まーくんてば、何考えてるの~?」
真緒「な、何も考えてねぇよ!」
『どうしよう……こんなぶかぶかじゃあ……』
真緒「今から衣装作るったってなぁ…」
『はっ……!大丈夫かもしれない…!』
真緒・凛月「え?」
―――翌日・放課後―――
若葉は1−Bに来ていた
『(忍くんか姫宮くんに衣装借りれたらと思ったけど……今更気づいた…佐賀美に言えばいいんだ……アホだ…あたし…今からでも佐賀美に…)』
忍「あ!コヨミ殿!」
笑顔で駆け寄って来た忍
『(か、可愛い~~~!!!!)』
忍「1年生の教室に何か用でござるか?」
『あ、えーっと……』
忍「力になれるなら何なりと!コヨミ殿にはたくさん助けてもらったので、頼ってほしいでござる~♪」
『…………えっと、あのね?』
若葉は学院指定の衣装を貸してほしいと忍に伝えた
『あ、でもね、佐賀美先生に言えばよかったなーって今思ってて、だから、あの、無理して…』
忍「そういうことならお任せを!少し待ってて欲しいでござる!」
忍は教室に戻った