第13章 宣戦布告
『またステージ……立てるかなぁ…』
真緒「白雪…」
『勢いで…返事しちゃったけど……』
嵐「白雪ちゃんは立ちたい?歌いたい?」
『……少し…怖い…』
真「大丈夫だよ」
真は白雪の手を握った
真「あの時は助けられなかったけど……今はみんないるよ。一人じゃないからね」
『まこちゃん……』
真緒「だな。あの時は……苦しんでるお前を助けることが出来なかった。画面の前で…ただ見てるしか出来なかった」
嵐「アタシも一緒よ。何も出来なかった。けど、今回は助けられるわ」
『まーくん……お姉ちゃん……』
真「また… 白雪ちゃんの歌…聴きたいな」
『……うん、頑張る…!!』
ガチャッ…
凛月「おいーっす~」
『りっちゃん!』
真緒「おー!凛月!」
凛月「やっぱりここにいた~」
嵐「よくわかったわね?」
凛月「白雪のいる場所はわかるよ~♪」
『ふふっ、何それ』
凛月「みんなで白雪のライブ鑑賞会とかズルい…。俺も見たかった…」
そこからまたDVDの鑑賞会が始まり、みんなで歌って踊った
―――翌日―――
若葉は今日も放課後に練習しようとレッスン室へ向かっていた
ダダダダダダ……!
『な、何…!?』
泉「若葉!」
『わぁっ!!!』
走る足音と共に現れたのは瀬名泉
『い、泉先輩…!』
泉「ちょっとお!お、に、い、ちゃ、ん、でしょ」
『泉お兄ちゃん…』
泉「じゃない!あんたの噂で持ちきりなんだけど!対決ってどういうことぉ!?」
『あははは……成り行きというか……なんというか…』
泉「はぁ…!?大丈夫なワケぇ…?」
『頑張って…みようかなって…』
泉「………」
『私も…変わらないと』
泉「別に…無理して変わることないと思うけど…」
『ううん、変わりたいの』
泉「……あっそ。ならいいけど……無理しないんだよ」
泉は若葉の頭を撫でた
『うん!ありがとう!』
泉「……応援してる」
『泉お兄ちゃん……』
泉「だから……またいなくならないでよね……」
『!………うん…』