第2章 転校初日
『まぁ簡単なのしかできないけどね。すぐ作るからゆっくりしててー』
コヨミはキッチンに向かう
『~♪~♪~♪~』
真緒「何か悪いな…」
『んーん、全然いいよー』
真緒「………」
『……どーしたの?』
真緒「いや…こうやって話すのも…コヨミが近くにいるのも…すごい久しぶりでさ…夢見てんのかなーって」
『ふふ、何それ。私幽霊じゃないよぉ』
真緒「わかってるよ。でもさ…」
『ごめんね。心配かけて。もう大丈夫だからさ』
真緒「お前はいっつもそう言って、本当は大丈夫じゃねぇだろ」
『そんなことないよぉ~』
凛月「2人だけでずるい~…」
真緒にもたれかかる凛月
『……2人は変わらなくてよかった。安心した』
「「…!」」
ふんわり笑うコヨミの笑顔につい見とれる2人
真緒「お前…///」
凛月「コヨミ可愛い」
『はい!?何言ってるの』
―――――
真緒「はぁ…腹いっぱい…」
凛月「美味しかったぁ…」
『よかった』
真緒「もう8時かぁ…。ほら凛月、帰んなきゃ…」
凛月「えぇ~…やだー…ここにいるー…」
真緒「お前…」
『じゃありっちゃんはお泊りする?』
凛月「するー…♪」
真緒「はぁ!?」
『え、何、どしたの』
真緒「いや、あの…」
凛月「まーくんも泊まればー…?」
『ばー?』
真緒「お前の家じゃねぇだろ…。明日は早く行かなきゃいけないんだよ…」
凛月「えー…じゃあ起こしてくれないのー…」
『じゃあ明日は私がりっちゃんと一緒に学校行くよ。近いとは言えどまーくんたちの家から結構歩くしね』
真緒「でも…」
『大丈夫よ。ただし…』
真緒「た、ただし…?」
『今度はまーくんも一緒ね』
真緒「…!…おう!」
真緒は笑ってコヨミの家を出た
忙しい1日はそうして終了したのだった