第12章 目眩く日々
『はい、じゃあ今日はここまで。お疲れ様!』
ひなた「ひーー…」
ゆうた「結構きつー…」
『慣れてくれば何ともないよ』
零「久々にこんなに動いたのう」
アドニス「若葉は教え方が上手いな」
『ありがとう。アドニスくんも吸収早いね!』
ひなた「若葉せんぱーい、また教えてくださいね」
『もちろん!』
晃牙「………」
『大神くん、お疲れ様』
晃牙「……おう」
『それじゃ、僕はこれで』
零「ありがとうのう、若葉」
『ううん、また来るね!』
若葉は鞄を持って部屋から出た
零「(あれだけ動いて息一つ切れんとは……衰えてないのう)」
『(次羽風先輩に会ったらお説教だな………ん?)』
噴水を見ると深海奏汰の姿が
『こんにちわ、また水浴びですか?深海先輩』
深海「あ、わかば~♪」
『風邪ひかないようにしてくださいよ~?』
深海「だいじょうぶですよ~♪ わかばも「みずあび」しますか~?」
『着替えがないので…っ!』
バチャンッ!
噴水の縁に付いていた水滴で手が滑り、噴水の中へ入ってしまった
『冷たぁ…』
深海「ふふ、一緒に「みずあび」ですね~♪」
『あははっ、そうなっちゃいましたね』
深海「!」
『どうかしました?深海先輩…』
奏汰は開いていたブレザーのボタンを留めた
深海「ばれちゃいますよ~?わかばが「おんなのこ」だって」
『!!…何で…』
深海「ふふ、「かん」です♪」
『か、関てまさ…』