第12章 目眩く日々
―――翌日―――
スバル「おはよー!」
『おはよ!』
夏目「おはよウ、子猫ちゃん」
『……夏目くんが教室にいる……初めてだ。ん?子猫ちゃん?』
夏目「フフ、そうだネ、教室では初めましてだネ」
スバル「俺も教室来たら夏目がいてさ~、びっくりした!」
夏目「子猫ちゃんに会いたくなってネ」
『その子猫ちゃんってもしかして僕のことですか……?』
夏目「そうだヨ?」
『子猫とはかけ離れてるんじゃ……僕男ですし…』
グイッ……
腕を掴まれて夏目に引き寄せられた
夏目「ヒソッ)女の子、だよネ?」
『!!』
夏目「違ウ?」
『ち、違います…よ?』
夏目「そっカ、ならボクの間違いダ」
『(どうしてバレてるの~~!!!??)』
夏目「♪」
スバル「夏目、いつの間に若葉と仲良くなったの?」
夏目「ちょっと前かラ、だヨ」
スバル「ふーーん?」
真「若葉くん、放課後時間ある?」
『うん、UNDEADのレッスン見に行こうかなって』
真「あ、UNDEAD…!?」
『うん、零さんに頼まれて』
真「意外だなあ」
北斗「朔間先輩は名前呼びなのか」
『うん、零さんもよく一緒に遊んでたから』
真「そうなんだ!」
キーンコーンカーンコーン……
チャイムが鳴って今日も授業が始まった
―――放課後―――
『さあて……行くか』
前に零さんが軽音部の部室にいると聞いた
『行ってみようっと…』
夢ノ咲学院は広すぎて迷う
『ここか……迷って時間かかった…』
コンコンッ
「はいはーいっ」
「どちら様~?」
出てきたのはオレンジ髪の双子
『あっ、えっと……』
「あれ?噂の転校生さん?」
『噂…はわからないけど、転校生の白雪若葉です』
「可愛い方ですね~!」
晃牙「おい双子、誰だ」
「転校生さんですよ~」
「さ、どうぞ!」
『お邪魔します…』
晃牙「てめェは……」
『どうも、大神くん。零さんいる?』
晃牙「ん」
晃牙が指差したのは床に置いてある棺桶
『(棺桶がなぜここに…)』
コンコンッ
若葉は棺桶をノックした