第11章 本番
嵐「若葉ちゃーん!」
『あ!お姉ちゃん!お疲れ様!』
嵐「お疲れ様♪何だか大成功だったみたいね!」
『うん!お姉ちゃんたちのおかげで来てくれた人たち喜んでた!ありがとう!』
嵐「若葉ちゃんがみんな仕切ってくれたからよ〜?よく頑張ったわ〜♪」
『えへへ…♪』
みか「んあ〜?なるちゃん何してるん?あ、若葉くんや」
『影片くん、お疲れ様。今日はありがとう』
みか「んーん、おかげで稼げたし、こちらこそありがとうやで」
『ならよかった!僕はもうちょっと片付けがあるから、先に帰っててね!』
みか「手伝うで?」
『ううん!みんな頑張ってくれたから先に帰ってて!気をつけて帰ってね〜!』
嵐「あ、ちょっと…!」
若葉は行ってしまった
嵐「(気をつけて帰ってねって…アタシが言う言葉よォ!)」
「遅くなるから帰ってもいいよ〜?」
『いえ!ちゃんと最後までやらせて頂きます!お声をかけたのはこちらですし!』
「そうか…ありがとう。助かるよ」
『はいっ!』
―――――
「本当に助かったよ!ありがとう!またよろしくね!」
『はい!ありがとうございました!』
片付けも終わり、すっかり夜に
『早く帰ろ…』
若葉は会場から出た
嵐「コヨミちゃん」
『!お姉ちゃん!?』
嵐「んもう、こんな暗い中1人で帰るつもり?」
『まぁ…』
嵐「迎えに来たのよ、一緒に帰りましょ!」
『迎えに来てくれたの…?わざわざ?』
嵐「女の子1人で帰らせるわけにはいかないもの」
『ありがとう……』
電車に乗り、若葉の家まで送った
『ここだよ』
嵐「あら?明かりがついてるけど…」
『あー…たぶんりっちゃんだ』
嵐「凛月ちゃんのこと?」
『うん。たまに勝手に来て寝てるの』
嵐「あの子ったら…」
『お姉ちゃんも入ってく?お茶入れるよ?』
嵐「また今度にしておくわ♪」
『そう?本当にありがとうね!また学校でね!』
嵐「えぇ!またね!」
若葉は家に向かった
嵐「せっかくなら凛月ちゃんがいないときがいいものね…、なーんて」
嵐は振り返った
嵐「(独占したい…なんて…ダメよね…)」