第9章 君を守る為に
みちside
一度目は…
お酒の勢いで
覚えてさえいなくて…
二度目は…
お互いに傷だらけでぼろぼろで
そんな自分達を癒すため…
そして三度目にしてやっと
お互いの気持ちを確かめ会うなんて…
ほんとに…
どれだけ不器用で遠回りなんだよと
突っ込みたくなる(笑)
でもこうして
キスをする度
お互いにふれあう度に溢れだす
"愛しい"って感情は
なんだか不思議なほどに
心地よくて
暖かくて…
不覚にも
"幸せだなぁ…"
なんて思ってしまうじゃないか…(笑)
本当に幸せだなぁ…
でも…
この幸せは…
眠りながらみた夢のように
朝目が覚めれば
すべてきれいに
忘れなきゃいけない…
そう解っていて
掴んだ手だから
今はこの幸せの中で
"大好きだよ?"
そう声がかれるほどに
叫び続けていたいんだ…