第2章 始まりの嘘
もしも出会いが
もっと違う形なら……?
なんて……
ありえないことを
あの日から何度も何度も創造した
でも結局は
あんな形だから
偶然のような奇跡で
タダ飯に吊られた私と
たまたま友達に連れてこられた
アイドルの亮ちゃんが
出会うことが出来たんだと思う…
そしてあの時
私がついた1つの嘘が
私と亮ちゃんを近付けて
苦しくも悲しいこの関係を
築いてくれたんだと思うんだ……
だから私は決めたんだ
どんなに苦しくても
私は亮ちゃんの側にいるために
この嘘を一生つき続けるんだって……