第8章 わがままな想い
亮side
みちの言葉から逃げるように
寝室に入り
ずるずると床に座り込んだ俺の耳に
みちの漏らす小さな嗚咽が聞こえてくる…
どうして俺とみちは
こんなにもすれ違ってしまったんやろ…?
ただ側におって欲しくて
ただ俺の側で笑ってて欲しかった
それだけを願ってたはずやのに
いつの間に俺は
こんなにも欲張りに
なってしまったんやろう?
好きやから
好きやのに
好きすぎて
すべてが傲慢で
すべてが自分勝手
そう解ってても
どうしようもない…
やから俺は決めたんや
どんな手を使ってでも
みちの手を
絶対に離したらへんて…
どんなに嫌なやつに
成り下がっても
それでもいいって
思えるほどに俺は
みちだけが欲しいから…