第7章 難しい恋
「あの…りょ……うちゃん……?」
突然押し倒されたベッドの上
訳がわからず
身動き一つ出来ないでいる私に
亮ちゃんは
「お前が好きや……」
まっすぐに私を見つめてそう呟く……
「え……?
だって亮ちゃんは……
私が好き……?
だって友達になってからだって
たくさん彼女いたよ…?」
「そうや…
そうやけど俺は…
初めてみちに会った時からずっと
お前が好きやったよ…?
お前が女が好きやって知っても
それでもええって…
ただお前の側におりたいって
そう思ったから…
でも俺は…
出会った時から今までずっと
お前だけが好きやったよ…?」
まっすぐに初めて伝えらた
亮ちゃんの気持ちに
私はどう答えればいいんだろう…?
亮ちゃんも私を好きだと知って
嬉しいはずなのに
胸が苦しくなる…
どうしてなんだろう…
こんな時なのに
すばるくんの声が頭の中で響くんだ…
"みち"
そう私の名前を呼ぶ声…
たった一度だけ…
"愛してる"
そう悲しそうに囁いた声…
「みち…」
私の名前を呼ぶ声に
ふと我に帰ると
亮ちゃんの顔が
ゆっくりと目の前に近づいてくる……
どうしたらいい…?
どうしたい…?
必死に自分に
問い続けた……