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秘密

第6章 すれ違い始める気持ち…


電話を切ったあと

急いで車を走らせ待ち合わせ場所に行くと


亮は店の外で俺がくるんを待ってて

歩いて近付いてくる俺を見つけて

ひらひらと笑顔で手を降る…



「どうしたん…すばるくん?

今章ちゃんと飲んでたんやけど…

すばるくんも一緒に飲む(笑)?」



そんな緊張感のない

亮の一言に…



息もまともにできず

青白い顔で俺を見つめる

みちの泣き顔が浮かんできて



「何してんのお前は…?」


吐き出した声が

怒りで小刻みに震える…



「何って…やから章ちゃんと……」



「お前のせいで…

みちはあんなにぼろぼろになってんのに…

何でお前はそんな風に笑えんの…?」



そんな俺の一言に

亮の顔からへらへらした笑いが消えて




「みちに…何かあったん…?」


なんて…

青ざめた顔で

俺に詰め寄ってくる…



そんな亮の胸に


「これやったん…お前の女やろ…?」


そう言ってくしゃくしゃになった写真を

押し付けると…



亮は黙ったまま

写真を見つめて……



「何で…ここまで……?」



そう小さな声で

ポツリと呟く…


目に涙を浮かべながら


「すばるくん…みちは……?

俺…どうしたら…ええの……?」



そう言って

俺を見つめる亮に



「もう…やめてやれよ…?


お前はあいつに

期待を持たせるだけ持たして

それを一番残酷な方法で

破り捨てたんやぞ…?


今のあいつは

心も体もほんまにぼろぼろで

見てられへんぐらいや……


あいつのことがほんまに大事なんやったら…


これ以上みちに近付くな……!」



そんな冷たい言葉を吐き出し

くるりと背中を向け

車に向かい歩き出す俺の耳には



こらえきれずに亮が吐き出す


小さな嗚咽が

聞こえてた…
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