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秘密

第4章 守りたい奴…


「でも一緒にご飯食べに行くほど

すばるくんと仲良くなったんやな…

知らんかったわ…(笑)」



亮ちゃんか買ってきてくれたたこ焼きを

二人で食べている最中に

不意に言われたそんな言葉に

一瞬息がつまりそうになる(汗)



「えほっ…あ…うん?

えっと昨日はたまたまというか…

何というか…(笑)

それより昨日彼女は大丈夫だったの? 」



「まぁ…大丈夫というか…

ただのわがままやからな…

で…今回はどう思う(笑)?」



あ…恒例のやつ来たよ…

今回の彼女の判定はいかに…?

的なやつ(笑)



本音を言えば


"アウト"


だって今回の彼女さんは

ひどく裏表がありそうで

危険な匂いがプンプンする…



でもそれは裏を返せば


それだけ亮ちゃんを好きだって

いうことで…



だから私の判定は



「良し悪しはよく解らないけど…

あの人が亮ちゃんを大好きなのは

解るよ(笑)」



そんな曖昧な答え…



でもそんな私の言葉に亮ちゃんは



「そうやろ…(笑)?」


なんて嬉しそうに

目尻を下げて笑う…



亮ちゃんはほんとにかわいい…(笑)


自分に正直で

嬉しい時…怒ってる時…

悲しい時…楽しい時…


全部が解りやすく顔に出てしまう…



そんな嘘のつけない亮ちゃんが

今すごく嬉しそうに笑ってる…


だったらもう

それだけでいいのかもしれない…



こうして亮ちゃんの笑顔を

一番近くで見られるなら



この先ずっと嘘をつき続ける

ことになっても…


そんなことを考えていると


"ピンポーン"


また玄関からインターホンの音が

響きわたった…
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