第4章 守りたい奴…
みちside
すばるくんが家から出ていったあと
会社に行く準備をしたものの
何だか外に出る気になれなくて
けほけほとわざとらしく咳をしながら
会社に電話をかけずる休みした(笑)
そして着替えた服を脱ぎ捨て
布団に潜り込み
夢の中に潜り込む…
次に目を覚ました時には
外は夕陽で赤く染まっていて
どんだけ寝たんだよ!!
そう自分でも驚かされる(笑)
のそのそと寝すぎて重い体を引きづり
リビングに歩いていくと
朝から何も食べていないお腹が
ぐぅーっと大きな音を立てて
うるさく騒ぎ始めて…
仕方なく食べ物を探し
がさがさと冷蔵庫を
漁っていると…
"ピン…ピンポーン…"
と…いつもの音が玄関から聞こえてきて
慌てて冷蔵庫の扉を閉め
玄関に走り出し扉を開けると
そこには亮ちゃんがいて……
「お疲れさん(笑)」
そう言って笑いながら
私の目の前にいい匂いがする
袋を差し出す…
「これって…たこ焼き…?」
「うん…
お前ここの好きやって言うてたやろ?
たまたま今日仕事で近く行ったから(笑)」
くそ…亮ちゃんめ……(涙)
私が何気なく言ったそんな言葉さえ
覚えていてくれて…
すごくすごく
嬉しいじゃないか…