第2章 彼等は恩人
ハナがぽかんとしているとナミがルフィに指摘した
「ちょっとルフィ!まさかアンタハナに全部任せて楽しようって魂胆じゃないでしょうね?」
「げっ!違う……ヒュヒュ〜♪……」
ルフィは自分でバラしたような行動をとったというのに、下手くそな口笛をする
嘘をつくのがヘタクソか!
「アンタねえ……!
ハナの能力は凄いだけあって体力の消費も凄まじいの!
女の子なんだから無理させちゃ駄目でしょ!」
「そんなナミ!私だって役に立ちたいし……皆だって無理してるから!」
「いいのよハナ、見張りなんてしなくたってコイツら強いんだから!女の子の特権は利用しなきゃ!」
ニッと笑うナミの笑顔は眩しい
笑みを返したが私には光が強い
どこか辛そうなハナに一人気づきゾロは眺めていた
「……また同じ顔かよ」
ボソリと言った言葉は誰にも聞こえていない
「で、でも!私だって役に立ちたい!……から、なんでも言って!できる限りするから」
「……」
ハナの言葉に皆ぽかんとした
やっぱり私には……と少し落ち込みかけた、が
すぐに
「……あったりまえじゃない!女の子が増えたんだもの!いっつも2人でしてた事が楽になるわ!ね、ロビン」
「……ええ、そうね。考古学者として貴重な意見も増えたもの」
「うん何時でもきいて!女だし力仕事は微妙かもだけど……
そうだ、毎日一日分軽く出来事をみる!」
青キジとの電話のこともあるがきっと場所が見つかるだろう
それよりも彼等の助けに私はなりたい
「え!でもハナ、大丈夫なの?」
「大丈夫だよナミ、
1日位ならそんなに体力使わないし、もし何かあったとしても準備が出来るからきっと勝率も上がる!」
ナミは暫く黙ったあと了承してくれた
「……わかった、けど無理はしないでね」
「うん!必要の無い日はみんなの仕事手伝う!」
そういうとウソップがガッツポーズを決めた
「よし!じゃあまた今度俺の秘密兵器作成の助手に……!」
「ウソップどうせ卵投げるだけじゃない」
「なっ!ナミお前……」
チョッパーも目を輝かせた
「やったあ!じゃあ今度また薬の実験に手伝ってほしい!」
「んじゃあ俺は飯の補助に来てもらおうかなぁ」
そう言ってると料理を運びサンジもニコニコしながらそう言った