第2章 彼等は恩人
「な、なんでそこまで!」
「……しいて言うなら、興味がある。」
「わかんないよゾロの性格は難しい……」
「酷でぇこというなぁ」
尚も悪巧みをしているような笑みを浮かべるゾロに呆れた
何を考えてるんだ?
ハナは反論もでず、開き直るしか無かった
「__わかった!わかった!
ただ本を取りに行く位はいいでしょ?」
「ンなモン飯終わってから全部持ってこりゃいいだろ」
「私にそんな筋力ない!!」
怒鳴るとゾロは呆れた顔をして
「……仕方がねぇなぁ
俺もついてってやるよ、そうすりゃ出来る」
「……ッチ」
「おい今舌打ちしただろ!」
「してませんよーだ!
精精今日1日無駄な日を過ごしたと思え!
私は知らんからな!」
「……子供か」
またもや彼は呆れ顔だ
余計ムカつくこいつ……!
「こうなればヤケクソ……ほれ!」
「……?なんだよ」
半ばヤケクソになったハナは座るゾロの前に立ちはだかった
そのままどかっと目の前に座る
「……尋問、身体検査……いくらでもやれ!」
「……はあ?」
「お前が興味もっただとか、なんだとか……!
その言葉に責任を持って私を調べあげればいい!」
「……お、おお」
……正直、
ゾロは面白半分でしたところもあった。
敵なら彼女は狼狽えると思ったからだ
しかし、彼女はそればかりかヤケクソになっている。
最後には調べあげろ……
こいつ、女のいうことじゃねぇだろ……
「……はぁ、じゃあ俺もヤケクソになってやるよ」
「……?何言って」
ぬぎっ
なんとゾロは目の前で上着を脱ぎだした
……いや元から上半身ほぼみえていたのだが
「なっ何して……!」
「あ゛ぁ? 調べあげるからには対等になるべきだろうが」
「……頭おかしい」
「っな……!俺はお前の為にやって」
「いや意味わからん!何が対等だよ!
普通調べあげるんならこう……手錠とか」
「……お前そんな趣味あったのか」
「そういう意味じゃなっ……て!その呆れ顔やめろ!!」
「お前が変なこというから……」
「〜〜〜!
この海賊やっぱり変……!」
目を手で覆う
ゾロはお構いなく脱いでいく
次は……といいながら腹巻にてをかけた時だった
「それ以上はやめろ!!」
「な?!、なんで止めんだよ!」
「アホ!下まで脱いで誰かに見られたらどうすんだ!」