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【ONEPIECE】déjà-vu ※書き直し中

第2章 彼等は恩人


「本当に覚えてない?」
「……え?」

ハナはじっとサンジを見つめてみた
能力の内容は知られている

彼が嘘をついているかもしれないし、
どこまで消えているかも知らない

歴史閲覧は人の歴史が見えても、
主観は私であるのには変わらないし対象の脳内はわからない

あくまで何をしてきたのか を見れるだけだ

……彼は昨日のことを覚えてる?

「……わ、わからねぇけど、俺もしかして」
「……もしかして?」

何かを思い出したようだ
ハナは生唾をごくりと飲んで言葉を待った

「……ハナちゃんに酷でぇことしたか?!」

「はっ」

待ちわびていた言葉は存外期待外れで、心配はいらなかったらしい

ハナは呆れてため息ついた

「?!その様子だと俺……!」
「ううん、多分……夢、だったみたい
そういえばサンジ寝てたね私も寝てたよ」

「……お、おう」

昨日の夜は辻褄合わせに悩んでいたが、
悩む必要も無かったみたいだ

ハナは内心正直ホッとして、海を見た

軽く未来を見る

「……あ」

サンジの声も無視して暫く見てみた

10分、1時間、1日……
どの海にも視界にも海賊船もこないし島にもとまらない

今日1日ずっと海の上で安全だ

「おい!ハナちゃん!そんなことしなくても!」

「……__わっ、あ、ええ?」

目を変えてぼーっとしていたがサンジに元の世界へ戻される
無駄な体力を浪費する所だったありがたい

「いや、その力……あんまり使うと」
「……ご心配無用、そしてありがとう
ラッキーなことに今日1日、船も何もこないしずっと海の上だよ

だから安心して、今日は見張りは誰もつかなくていい」

「……そ、そうなのか?」

「嘘つかないよ」

にっと不敵に笑うハナにサンジはドキンとした
なんだ、今の顔……俺の胸

「……ぁ、ああわかった
皆起きたら伝えなきゃな、にしても凄いなハナの力」

「……はっはーん、海賊には便利でしょ」

「ああ!凄く助かる、だが……あんまり酷使しないようにな
ここに乗ったからには戦闘もあるだろうし……

いやさせないが……でも……」

ううーんと悩むサンジに笑った

「わかってる、もしもの時とかでしょ?
そうじゃなくても一緒に戦うよ、仲間だからね」

「……そうか、ハハハ」
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