rain of conflict【黒バス/ナッシュ】
第1章 rain of conflict
「!・・・・ッ・・」
名無しは、手中で抱き締めたその黒い服に静かに顔を近付けた。
すると、汗の滲んだナッシュ自身の匂いも石鹸の中に微かに感じ、持った新鮮さに、一気に馴染みを覚え気持ちを落ち着かせた。
きっと、重ね戦ってきたゲームは無数に・・・。
数多の汗を流してきたのだろうということが容易に想像できる。
次の瞬間、ベッドの上で名無しは力を抜くと、その波間に自らの背を付け、再び横たわった。
両腕に抱き締めた、今はナッシュの肉体を通らないただの物でしかなかったトップス。
彼女が手のひらに圧を乗せその服をきゅっと握りしめたのは、抱かれたばかりだった自分の体が、またナッシュを欲していたからだった。
目を閉じて、薄く唇を割り一言囁くのは彼の名前。
シーツに絡ませた、すらりと伸びた足は膝同士を擦り合わせ、何かに興じようと奸濫に動く・・・。
「ナッシュ・・・」
「これはまた随分と・・・とんだ性癖をさらしてくれたもんだ・・・なあ?名無し」
「・・ッ・・・!!ナ・・・」