rain of conflict【黒バス/ナッシュ】
第1章 rain of conflict
片腕におさまっていたナッシュの服に頬擦りをし、名無しは自身の利き手を下半身に向ける。
恥ずかしいという気持ちが彼女のキャパシティを超過しそうになったのは、指先がそこに入った瞬間から、じわりと粘膜を擦ったから。
想像だけで、ナッシュを想うだけで陰部が既にそうなっていれば、もう重症どころの騒ぎではないだろう・・・。
こんな状況で本当に帰され、冗談じゃなく一ヶ月も会えなくなると考えるだけで、やはりどうにも耐えがたいものが名無しにはあったのだ。
「ん・・・はぁ・・っあ・・・、・・ふ・・・」
「・・・・・・」
吐息を漏らし、割った唇で啄ばむようにして咥えるナッシュの服。
何度も身体をくねらせながら、名無しはなおもつま先をピンとさせ、陰核での自涜を続けた。
擦れば擦る程、膣穴からは愛液が溢れ、名無しの内腿や臀部にまで伝い、それらをいやらしく濡らす。
その芽を覆う膜一枚さえ早くも邪魔に感じてしまえば、自ら捲って、直に撫でたいと痛烈に思った。
「あ、・・・!んん・・・ぁ・・」
背中にじわりと汗が滲む。
名無しは少し横向きになると、その背を軽く、すっと浮かした。
上から見下ろせば背は反っており、ちょうど綺麗な弓なりになっていた状態だ。
腰を捩じらせ、ナッシュの服ごと枕に横顔をうずめると、吐いた声がその場でくぐもる。
それは、小さな声で啼き続ける自信がなかったゆえの、彼女がとったささやかな態勢だった。
名無しは自ら愛でる陰核に予兆を感じると、少し声の張った喘ぎを漏らし、一気に呼吸を荒らげた。
が――。
「は、ぁ・・ッ・・・!・・、ッ―――・・・?!」
「・・・・・」
「ッ・・・?!・・ナッ・・・、シュ・・?」
一人の世界に入って、夢中になって芽を擦り付けた。
自分でしているのだ、いつ達そうとそれは名無しの自由・・・焦らされることもなければ、急かされることもなかった。
絶頂を目前のこと、彼女の手は一瞬にして足のあいだから引き摺り出されると、その手首はナッシュによって柔く拘束されていた。
再び状況の整理が追い付かず、淫靡な表情に混ざり困惑した顔をする名無しのそれを、彼はただ、暫く黙って見つめていた。