第2章 始まりの場所

　私を支えてくれた人、私に愛情を与えてくれた人――――

　私の大切な人達は、今どうしているのだろうか？






　願わくば、どうか。

　輪廻転生の先、遥か数十億年先の未来で、皆を導ける天使に、皆を守れる存在になれますように。

　　『藤堂　真冬』

　祈りながら、私は名前を書いた。