第3章 弍
公園かぁ……
「あ……っ」
多軌「沙也香ちゃん、何か思いついた?」
「あ、いや、そんな、大したことじゃないの。遠出でもないし……」
笹田「いいわよ、言ってみて!」
「……うん。二つ先の駅から歩いて10分くらいのところに、確か大きな公園があったよね。あそこで、バドミントンとか、テニスとかやるのはどうかなーって……どっちも体育でやったことあるから、みんなで楽しめるんじゃないかなって思って……」
あんまりいい案じゃないかな……高校生にもなって……子供みたいだよね……
北本「お、いいな、それ」
え?
田沼「あぁ、楽しそうだな」
賛成、してくれた……良かった……
西村「んじゃあ、1日公園で遊び倒すとするか!」
夏目「バドミントンもテニスも、授業以外じゃやったことないな……俺」
笹田「え、うそ夏目くん! それ本当?」
夏目「あぁ……だから、俺もそれでいいと思うよ。」
多軌「私も賛成」
北本「よし、じゃあ決まりだな! それじゃあ……」
こうして、私の意見が通り、今度のお休みはみんなで外遊びをすることに。楽しみだなぁ。
テニスコートがあって、ラケットとボールは貸し出しがあるらしいので、それは借りることにする。バドミントンは、西村くんと北本くん、純ちゃんの私物を持ってきてくれることに。当日は、各自お弁当と飲み物持参でピクニックみたいな気分。
すごく、楽しみ。