第2章 仲間
「……も、戻るね」
私は長谷部の視線に耐えきれずにみんなのいる部屋にへと戻った。
殺意や憎悪を向けられたことはあるので、この人は私が嫌いなんだな、っていうのは見ていたらわかるようになっていたが、さっきの長谷部は……
「……っ…大丈夫、だよね」
あり得ないよね。
私と長谷部は会ったばかりでお互いのことをよく知らないのだ。
だから……ありえない、んだ。
蛍丸「主、どうしたの?顔青いけど」
「ひっ……あ、あぁ蛍丸……ううん、なにもないの。どうしかした?」
蛍丸「国行を紹介しようと思って、今大丈夫?」
「大丈夫だよ。その人は……手入れを必要としてるかな?」
蛍丸「んー……身体は大丈夫だと思うよ」
身体、は?
深い意味はないよね……?
蛍丸につれられて歩くとちらっと背後を見てみると長谷部が部屋に入ってくるところだった。
ブラック本丸……詳しい話は聞かされずに私はここに来てしまったけど……問題は、ないんだよね。