第41章 嫉妬心
「ん、っ……ふ、ぅ……ぁ?」
加州「主っ!」
「ふ、ぁ……き、よみちゅ……ぐへっ!」
加州「よかったぁ!よかったよ主!目が覚めないかと思ったぁ……」
ぎゅっとしがみつかれて驚く。
ぼんやりとする意識のなかで、清光の姿とここが自分のよく知る自室だということだけはわかった。
眠たい。
あれ……いつ寝たんだっけ……いつもならやることを終えて布団のなかに入っておやすみをして……最後の記憶が曖昧でなんか、そう……清光と話すために自室に来たところまでは覚えているがその後は覚えてない。
ま、まさか……
「……き、清光……まさか私と……」
加州「主と……?」
「あ、いや……い、いやらっ……ぅ……」
え、言うの?
私とやらしいことをしたのか、って……
「あ、あの……清光……っ」
聞くだけでも恥ずかしいのに、これで本当にしていたらと思うと恥ずかしさで逃げ出したくなるに違いない。
無理、もう恥ずかしい。
加州「……あ。もしかして主……えっちなことしたと思ってる?」
「え、えっ……そ、そういうことをさらっと言わないのっ!」
加州「えー、主のえっちーなに考えてんのさ」
にやにやと笑う清光に元気になってくれたことは嬉しいが、少し……いや、結構恥ずかしい思いでいっぱいなのだけど。
「別に考えてたわけじゃ……もしそうなら申し訳ないなって……」
私の発作に影響されてやってしまったならそれは私が悪いことだし、罪悪感とかでいっぱいになる。
そう考えると……石切丸さんのも私が原因だし三日月さんと小狐丸さんのも……
加州「……してもいいならしたいよ」
「え……」
加州「俺、主が好きだよ。主はあの人とは違うって……主を……っ俺だけのものにしたいってずっと思ってた」
真面目な顔でそう言う清光に私は驚いてしまった。
清光がそんなことを思っているだなんて……今まで私のことを嫌わないでいてくれて、どちらかと言えば好いてくれているとは感じていたけど……