第35章 マッサージですよ
「燭台切さん、まぐわう?ってなんですか……畑仕事してる人が持ってる武器……アイテム……まあ、そんなものですか?」
燭台切「女の子がそういうこと言わないの!」
そんな無茶な……。
まぐわうとかよくわからないがそれをしてもらえたら私も元気になれるということなら是非してもらいたいところだ。
燭台切さんの方を見るが目をそらされ、ならば伽羅ちゃんにと思ったら今度は見つめ返された。
目をそらされるのもショックだが見つめ返されるとなんだか照れる。
「こんちゃん、そのやり方……燭台切さんに教えてもらってもいい?楽になれるのならしてほしいし」
燭台切「え……あ、主……」
こん「わたくしめがお教えせずとも彼ならよぉく理解していることだと思いますよ」
「そうなの……?なら燭台切さん……して、くれる?」
燭台切「なっ……」
伽羅「…………」
なぜ驚く。
伽羅ちゃんは相変わらずクールな感じではあるが……燭台切さんは私のことをじっと見つめてくるのでなんだか言ってはいけないことを言ったような気分にさせられる。
私ってわりと地雷踏むらしいから発言には気を付けないといけないんだよね。
ごろごろと寝転んでいても失礼なので、仰向けの状態からうつ伏せになり、ゆっくりと起き上がれば今度は頭が痛くなる。
気の流れが悪くなったから頭が痛くなっているのだろうか……
「燭台切さん、私はどうしたらいい?このまま座っておくのかそれとも寝転んだ方がいいのか……燭台切さんの言うことに従いますので、私に教えてください」
燭台切「君って子はなんでそう……」
……なぜだろう。
燭台切さんが困っているように見える。
まぐわうって言ったってただのマッサージなんじゃ……あれ、まぐわうってどっかで聞いたな……頭が痛くて思い出せそうにないけど。