第2章 仲間
「そ、それで手入れなのですが……」
三日月「手入れか……あまり必要はないな。だが一期一振にしていたような手入れは興味がある」
「え……み、見てたんですか!」
三日月「たまたま見てしまってな」
どこでたまたま見れるというんだ。
あんな、濃厚なのを清光達以外の人に見られるなんて……興味があるって一期一振さんとしていたようなことをこんなに美しい人と……ヤバイ、想像しただけで気絶しそう。
「だ、ダメです。あれは重傷の人限定なので」
三日月「だめか……?」
あれ、大人の人なのに可愛い。
チワワが潤んだ瞳で見つめてくる姿に見えてきてちょっと……ヤバイかも。
「っ……三日月宗近さん!キスというのは大切なものでって、ちょっと正座してください」
三日月「ん?あいわかった」
「キスというのは大事な人とするスキンシップというもので誰とでもするべきものではなく、三日月さんも会って数分の私とキスなんてしたくないでしょう」
あれ、何で私キスについて話してるんだろう。
キスは大事なことではあるけど……いや、あれは人工呼吸みたいなものだからキスにはならないから軽傷でも手入れするためのキスならキスにならない?あ、あれ……?
三日月「……なつみはころころと表情が変わるな」
「か、変えさせてるのはあなたですけどね。よくよく考えると三日月さんには手入れは必要ないですよね。見た感じ無傷そうですし」
三日月「無傷に見えて重傷かもしれんぞ?」
「それは……」
私もパッと見で重傷か軽傷か判断するように言われているとはいえ着物なんだし重傷でも着物で傷など隠されてたら正確には判断できない。これは試されているのだろうか……?