第28章 お預け ☆
「う、ぁッ……ッ…くっ…!」
宗三「先程までの威勢はどうしたのでしょうね……?」
「うっ……さい、あく……ッ……」
宗三「はっ、こんなにも甘い匂いをさせておいて最悪ですか」
鼻で笑われるとちょっと腹立つところはあるが今はそんなことを思っていられるほどの余裕はない。
熱い、熱くて嫌になる。
身体も思うように動いてくれないし……。
現在の私は腕を後ろ手に拘束されて、宗三さんの前に座らされていた。
あげくには布で目隠しもされているために、誰かに見られたら何かのプレイの最中かと思われそうな見た目をしているだろう。
数分前のこと、これやばいわ……なんて察してから宗三さんは私にやり返しでもするように持っていた紐のようなもので両腕を後ろ手に縛りそして目隠しもしたあと、その場に座らせたのだ。
それだけならちょっと謎の格好でお説教でも始まるのだろうか、くらいにしか思ってなかったが……この未亡人らしき人は私のズボンを脱がしてから遊び始めたのだ。
女の子縛って身動きとれない状態で遊ぼうとするだなんて悪趣味な!
「私なんかに、興味ないくせにッ……」
宗三「興味がない、とまでは言っていませんよ。生意気なあなたで遊……話すのはとても楽しいですから」
「生意気なのは自分なん……ひゃあ!」
宗三「そんな大きな声を出して……誰かに見られたいんですか。ふっ、あなたのような人を確か……ド変態、というんでしたか」
ショーツ越しに敏感な場所に触れられるとビクッと身体が跳ねる。
だがそれもすぐやめて、触れてもくれなくなる。
それは先程から繰り返されることだった。
触れてはやめて、触れてはやめて、と繰り返されて焦らされ続けられた身体は火照っていくだけでその熱を発散することもできずにいた。
本当に悪趣味過ぎる。
宗三「こんなに濡らして……布の意味がありませんね。取りますよ」
「えッ……む、無理!やだ無理!」
宗三「聞こえませんね」
こいつ、と足に力をいれて閉じようとするとすぐに止められた。
見えていなくてもわかる。
ニコッと笑って閉じるなって言ったよな、みたいな顔してるはずだ。