第26章 落ちました
「ほら、二人とも髪がぐしゃんこじゃない。こっちおいで……?」
みんなで布団を畳んでから二人の髪の乱れを手で直してあげるが……この子達の髪、サラサラなんだけど。
手触りがいいというか……なんか高級品の髪でも触ってる気分。
明石「主はん自分はしてくれんの?」
「はいはい……ほらおすわり」
明石「いや、犬やないんですけど」
明石が私に背を向けて座ると軽く髪を指でといてやる。
蛍丸達と同じように明石の髪も結構さらさらとしているな……やっぱり神様ってだけあってみんなきれいな髪をしている。
ほんのり、いい香りもするし……
「……ふぅ、明石って……綺麗な顔してるよね。なんていうか……みんなきれいだけど明石は美人さんで」
明石「なんですの唐突に……褒められて悪い気はせんけど……どうせならかっこいいって言われたいですわ」
「んー……そう言われたいのなら行動で示してほしいな」
燭台切さんとかならかっこいいって言えるけど明石の場合、かっこいいって思えるような姿を見てないからなんとも言えない。
でも顔は綺麗だし……皿洗いしているだけでも絵になるんじゃ……
「……よしできた。うん、明石は綺麗。いつかかっこいいって思える姿を見せてね」
前に移動して綺麗にできたことを確認すると両頬に手を添えてニコッと笑う。
私の刀たちは、本当に綺麗で自慢したくなるな……。
蛍丸「主ー国行だけずるい!」
愛染「特別扱いはよくないぞー」
「あーはいはい。蛍丸も愛染も……かぁいいよ!」
むぎゅぅっと二人を抱き締めてやれば照れ笑いを浮かべる二人が可愛すぎて部屋に持ち帰りたくなった。
何でこんなにも可愛いんだろう……
「ショタ万歳……」
明石「変なこと考えんといてくださいね」
……可愛いなぁ、小さい、子。