第25章 川の字にお邪魔します
「ふ…わぁッ……」
明石「眠いんですか?」
「たいしたことなにもしてなくとも……歩き回ったり考えたりすると身体は疲れて睡眠を欲しがるものなの……」
明石「普通に眠たいって言えばええんとちゃうの……」
「うん……眠たい……」
あんなに歩き回ることも今までなかったし、まさか自分の体質について悩むとも思ってなかった。
もらった飴玉のおかげで短時間でつらさはなくなったし、それに関してはお金を払ってでもほしいものではある。
今後も使わせてもらおうかな……成分が不明だから不安は残るけど。
でもあの飴玉のおかげで、いつか体質も消えたりすれば私としては嬉しいところではあるが……そろそろ目が限界かも。
「ごめん……もっと話したいけど……今日は寝るよ」
明石「お先にどうぞ。布団、被らんと風邪引きますよ」
「うん……あ、きゃしも……早く……寝んね、しなよ……」
明石「はいはい」
「すぅ……」
明石「寝るの早……そんなら自分も……寝よか」
私は蛍丸を抱き締めたまま背に温もりを感じ
眠りにつくことにした。
蛍丸と明石の体温はとても暖かくて……眠気が……。