第1章 始
「手入れをされたからといって私のことを信じようとしなくても構いませんよ。私があなた達を幸せにしたくて勝手にしてることだから」
加州「主……それでいいの?」
「こういうのは心が決めるものだからね。無理に信じろ、なんて言っても心が信用できないと感じてたら意味ないから。ゆっくりでも私を信じようって思ってくれたら私はそれでいいの」
すぐに信用できないのは当たり前だ。
前任にいろいろされていたとするならなおさらだ。いつまで生きていられるかわからないけど命ある限りはできることはしよう。
でも、本当になんだろう。
同じ刀とはいえ個人差があるのはわかっているし前任のこともあるので他の一期一振さんとは違うのは理解しているのだが……目が笑っていない。
警戒や怯えといったものを感じ取れるが、他にも何か……わからなくてもやもやする!