第13章 甘い香り ☆
「っ……よ、よくッ…じょ…してくれるのは女子として光栄であり嬉しいこと、だと思います。私も正直に言うと…………女として三日月さんを、身体が求めています」
素直に言葉を口にしてくれる三日月さんにあれやこれやと適当なことをいってこの場を逃れようとするのは失礼だと感じた私は思ったことや感じたことをそのまま伝えることにした。
「今だって気を抜けばさっきみたいになると思います……ほしいって、その先を求めてしまう…でも、今は我慢して自分のことを知りたい。怖いんです瞳が赤くなっていることやほしくて堪らなくなる今が……」
普通、ではない。
さすがの私にでもわかった。
恥ずかしくなったり気持ちが高ぶったりしたとき、私の身体は火照って誰彼構わず求めてしまいそうになる。
こっちに来てからだんだんと悪化していっているのは気づいていた。
きっかけはなんだったかはわからないが、石切丸さんに痕を残される前……三日月さんと小狐丸さんといたとき辺りから強くなっている。
ちゃんとどういうことなのか理解しないことには……三日月さんとそういうことはできそうにない。
三日月「……そうか。理解した」
説明がすっごい下手くそなのに三日月さんは納得してくれたようだ。
わからないって顔してるけど、きっと理解をして……くれてるよね?
三日月「主のことを抱きたく思っていたが……仕方ない」
優しくは微笑んでそばにあった服を肩からかけてくれた三日月さんに私は心から感謝した。
それに……よく知りもしない人とそういう関係になるなんて絶対よくないと思う……結構手遅れな感じもするけど……。
三日月「では主」
「あ、はい」
三日月「これを、もう一度鎮めてもらえるか?」
ニコッと笑って下の方を指差す三日月さん。
恐る恐る下の方に視線を向けると……
「っ!な、なんッ……」
さっき出したばかりだというのになぜこの人はそんなにも元気なのだろうか。
私には不思議すぎて顔を真っ赤にさせた。