第8章 お引っ越しをはじめよう
「これから政府の人も来るだろうから、来たらまず……いい子にしててね!刀を振り回した子にはおしおきがあります」
?「おしりをペンペンとたたいたりするのですか……?」
「それは……って君は三条組にいた……」
近くから声が聞こえたのでそばを見ると、これまた愛らしいショタがいた。
え、可愛い。
今剣「ぼくは、今剣!よしつねこうのまもりがたななんですよ!」
「へぇ……可愛い……」
義経といえばあの有名な……。
私は屈むと今剣くんと目線を合わせた。
ショタだ。
可愛い、綺麗なショタ……。
薬研くんとは違う立派な、可愛い、ショタ!
「尊いなぁ」
今剣「あるじさま?」
「あ、なにもない。軽傷みたいだから手入れしてあげるね……」
霊力も少しずつだけど、回復してきてるし軽傷程度ならなんてことはない、と思う。
両手を握って霊力を流し込むと傷が癒えていくのを見届けて手を離した。
でも、軽傷でも霊力を流し込むのはちょっとしんどいかもしれない。
早急に道具を用意してもらわないと、どこにいくにも長谷部に抱っこされる生活を余儀なくされそう。
それだけは絶対嫌だな……私はどこぞのお姫様じゃないもん。