第1章 新生活。
家に帰り、携帯を見ると早速小島さんからメールが来ていた。
差出人:小島慶介
件名:nontitle
本文:
今日はありがとね!
すっげぇ楽しかった♪
無事に家着いた?
=END=
私はすぐさま返信をした。
小島さんってカッコイイし良い人だなぁ♪
なんだかちょっぴり浮かれていた。
そんな事を考えながら私は携帯でいろんな人のブログを見ていた。
すると、夜中にも関わらず幼馴染の吉岡遼平(ヨシオカ リョウヘイ)から電話がかかってきた。
「もしもしー?」
「あ、もっしー?結衣?」
「うん、どうしたの?」
「あのさ、俺、今お前の家の近くの駅前に居るんだけどさ、終電逃しちゃって…泊めてくんね?」
「え?…うん。別にいいけど。」
「わりぃね!じゃ!もう暫くしたら行くわ!」
そう言って遼平は電話を切った。
幼馴染とは腐れ縁なのか、今年、遼平も同じ県の近くの大学に進学した。
小さい頃から一緒で一緒に居すぎてもはや、恋愛感情は一切ない。
兄弟のような関係…という所だろうか。
あまり男の子を家に簡単に泊めるのはどうかと思うが、遼平に限って何かあるわけがない。
私は遼平を泊める事を特に気にしなかった。