• テキストサイズ

Misanthropy Syndrome

第5章 繋がる線。


そして、私はみくさんの指示で
あっくんと一緒に学校の行き帰りをすることになった。

校内ではあっくんと付き合いはじめた。
と嘘をつくことになった。

ストーカー犯を煽るため。
だそうだ…。

私はなんだかあっくんに申し訳なかった。
まるであっくんがおとりのようになってしまうから。


でも、私はワラにもすがる思いで
それから、私はその計画を実行しはじめた。

久々に大学へ行くと
すぐに由香里が駆け寄ってきた。

「結衣!!!もぉ!心配したんだからっ!」

「ごめんね。」

「おはよ!鮫島!」
あっくんはニコっと由香里に挨拶した。

「え?何で結衣とあっくんが一緒に…?」
由香里は不思議そうな顔をしていた。

「あ…」
私は嘘をつくのにためらった。

「俺たち、付き合うことになったんだ!」
あっくんは私の手を握り、そう言った。

「…え?」
由香里はポカーンとしていた。

「あっくん…!」
私はあっくんを睨んだ。

「敵を騙すには味方から…だろ?」
あっくんは小さな声でそういった。

「結衣。本当なの?」
由香里は私を見た。

私は頷いた。

「…信じられない。最低。」
そう言って由香里はどこかへいってしまった。


「あ!由香里…。」
私が追いかけようとするのをあっくんが止めた。

「今は我慢するんだ。」

胸がズキズキと痛んだ。




/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp