第3章 崩壊。
待ち合わせのスタバに着くと、
そこには由香里と茜と吉原さんと高梨さんが居た。
ドリンクを頼み、受け取るとその席へと向かった。
みんな驚いたような顔でこちらを見た。
「ちょ、ちょっと結衣!どうしたの!?」
茜が私の肩を掴んだ。
「・・・え?何が?」
「タイツ破けてるし、なんか膝から血ぃ出てるよ!?」
由香里がワタワタとカバンからティッシュを取り出し、私に差し出した。
ふと、膝を見ると、確かに血が出ていた。
「あ、本当だ。」
私はティッシュを受けると膝に当てた。
「と、とりあえず、ここ座って。」
吉原さんが私を椅子へと招いた。
私は言われるがまま座った。
高梨さんはじーっと私を見ていた。
「結衣、どうしたのそれ?」
茜は心配そうにこちらを見ていた。
「…あ、えっと…ちょっと自転車でコケちゃってさぁ!」
皆を心配させないように笑って誤魔化した。
それでもみんなは私を心配そうに見つめていた。
「…あ!話って何?良い話~?」
私は出来るだけ明るく見えるようにヘラっと笑った。
私がそう聞くと、
みんな黙り込みなんだか重たい雰囲気になった。
高梨さんだけが
携帯をいじりながらコーヒーを飲んでいた。