• テキストサイズ

Misanthropy Syndrome

第3章 崩壊。


遼平は無言で私に携帯の画面を見せた。

『新着メール105件』

私は小さく悲鳴をあげた。
送り主は当然のごとくあの知らないメールアドレスからだった。

「…こんな時に悪い、ちょっとお腹痛くなってきた…。」

そう言って遼平はトイレへと入って行った。

私はただただ携帯の画面を眺めていた。

再び携帯がメールを受信した。



私は恐る恐るメールを開いた。



題名:(nontitle)
本文:今の男は誰?今の男は誰?
   今の男は誰?今の男は誰?
   今の男は誰?今の男は誰?
   今の男は誰?今の男は誰?
   今の男は誰?今の男は誰?
   今の男は誰?今の男は誰?


狂ったように延々と続くそのフレーズ。

頭に何かが落ちてきたようにズシンと重くなった気がした。

それから間髪なしにずっとメールは送り続けられてきた。
私はそれを見てただ固まる事しか出来なかった。


しばらくすると遼平がトイレから出てきた。

「ふぅ!スッキリしたぁ!…ん?どうした?」

遼平は私の携帯を覗き込んだ。

そして、遼平の顔も一気に青ざめたのがわかった。
/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp