第3章 崩壊。
"ピンポーン"
インターホンの音で私は目を覚ました。
時計を見ると夜中の2時過ぎだった。
私は電気をつけず恐る恐る玄関へと向かった。
そして覗き穴を覗いてみた。
そこには遼平が居た。
私は安堵し、ドアを開けた。
「おう、夜中にわりぃな。大丈夫か?」
辺りをキョロキョロと見回して中に入ってきた。
「うん。ごめんね、なんかわざわざ…。」
「いいよ。俺バイトだったし。とりあえず状況を詳しく教えてくれる?」
遼平はドアの覗き穴を覗きながら言った。
「うん。…遼平、なんでそんな周りばっかり見てるの?」
「いや、さっきさ、アパートの入り口に変な奴立っててさ。ちょっと気持ち悪くて…」
そう言いながら遼平は首をかしげながら言った。
その言葉を聞き一気に鳥肌が立った。
「あ、あのね、実は…」
私は先ほどあった事を遼平に話し、
携帯を遼平に渡した。
遼平が携帯の電源を入れ、
画面を見た瞬間眉をひそめた。
「…どうしたの?」
私がそう聞くと遼平はなんだか困った顔をした。