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Misanthropy Syndrome

第2章 きっかけ。


教室を出て、ロビーの方へと向かった。

ロビーには同じサークルの茜と青山淳(アオヤマ アツシ)がベンチに座り話していた。

「あ、茜ー!あっくん!」
私は二人の元へ駆け寄った。

青山淳はみんなからあっくんと呼ばれている。
とても人懐っこい笑顔に人懐っこい性格で皆にとても好かれている。

「あ!結衣じゃん!お疲れー!」
茜はいつもの凛々しい笑顔で私に手を振った。

「岸本!おつかれさーん!」
あっくんも私の方を向いてニコっと笑った。

「何話してんのー?サークルの話し?」
私がそう聞くと二人は頷いた。

「岸本は今講義終わったの?」
あっくんはいつもののほほんとした笑顔で私に聞いた。

「そう!今終わったのぉー」

「結衣もここ座りなよ。一緒に話そうー」
茜は手招きをした。
私は遠慮なく座らせてもらった。

「あ、そういえば茜、この間の合コンの人と上手くいってるんでしょ?」
私がそう聞くと茜は少し顔を赤くして小さく頷いた。

「ってか、結衣も良い感じなんでしょ?由香里が言ってたよぉー」
茜はヒジで私の肩をつつきながら言った。

「うーん。そう…だね。」
私はいろんな事が気になってしまい思わずつまってしまった。

「えぇ!?何その意味深な間!」
あっくんは笑いながらコチラを見た。

「なんかあったの?相談なら乗るよ?」
茜は少し心配そうな顔でこちらを見た。

「…うん。実は少し気になってることがあってさぁ…」

私は意を決して二人に聞いてみることにした。


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