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Misanthropy Syndrome

第2章 きっかけ。


「え?小島さんと…?」
由香里は少し驚いたような顔をしていた。

「うん!」

「…え。あ、そっか!がんばってね!小島さん超良い人だもんねぇー!」

一瞬由香里は固まってその後いつもの由香里に戻った。
私なんか変な事言ったかな…?

それから私達は特にあの合コンの話はせず
サークルの話や課題の話などいろんな話をいつも通りした。

それから数日後。
小島さんとのデートの日がやってきた。

少しいつもより気合を入れて、
待ち合わせの場所に向かった。

しばらく待っていると小島さんがやってきた。

「お。この間ぶりぃ!元気だった?」
小島さんはそう言って私の頭をワシワシと撫でた。

「わぁ!元気ですよぉー!小島さんは?」

「俺も元気だよ!てか、面倒くさいから敬語とそのさん付けやめようか。」
そう言って小島さんは優しくニコっと笑った。

「えっと、でも小島さんは年上の方なので…」
私がそう言うと小島さんは少し驚いた顔をした。

「いいって!なんか堅苦しいしさ!」

「えーっと…はい!じゃぁ、タメ口で!」

「よし!じゃぁ、どこ行こうか?」
小島さんはニコっと笑った。

「慶介さんどこか行きたい所ある?」

「慶介でいいよ。俺も結衣って呼んでいい?」
慶介さんは私を覗き込んだ。

「はぃ…うん!」
思わず使ってしまった敬語を訂正した。

「っぷ。結衣は可愛いね。…近くに新しいカフェ出来たらしいからそこ行かない?」

「え!?・・・・あ、行きましょう!」
可愛いと言われ思わず焦ってしまった。

「ほら、敬語戻ってるよ!じゃ、行こうか。」
そう言うと慶介は私の手を握った。

「…あ///」

私は思わず照れてしまったが、
決して嫌ではなかったのでそのままカフェへ向かった。







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