第4章 ゴールデンウィークと実家とワタシ
翌日、私は新しい小学校に
転校生として登校した。
「宮城から来ました、花宮ヒカリです。宜しくお願いします……」
クラス全体から集まる視線。
顔から火が出るほど恥ずかしかった。
ふと、窓際の席に
昨日見た、恐らく"研磨くん"がいた。
下を向いて
じっとしている。
一緒にいた
ツンツンの人は
別のクラスなのかな……?
「じゃあ、花宮さんの席は孤爪くんの隣ね」
先生が指名すると研磨くんはビクッとなった。
「はい、孤爪くん手を挙げて? じゃあ花宮さん、あそこの隣ね」
「はい……」
研磨くんは
下を向き
小さく手を挙げていた。
私が席に着くと
すっと手を下ろし
机に伏してしまった。