第4章 ゴールデンウィークと実家とワタシ
4月最後の週末。
久しぶりに鉄朗が泊まりに来た。
「ヒカリはゴールデンウィーク実家に帰んだろ?」
「うん! 2日の夜行バスで帰る予定だよ」
「夜行バスとか、変な奴居ないか? 大丈夫か???」
「もー、鉄朗は心配症なんだからー。そんな変な事するような人、鉄朗以外に居ませーん!」
ほんと、鉄朗は心配し過ぎだよ。
夜行バスで何回か帰省してるけど
そんな事、一回も無かったもん……。
「今年は俺らも宮城で遠征なんだよ! 時間あったら見に来いよ?」
「へー、近くだったらお母さん達も一緒行けるしね! いっつも電話で研磨くんは元気かしらー?とか言ってたし♪」
「研磨ばっかかよ……」
「鉄朗の事も言ってるよ? でも……鉄朗の事はお母さんに聞かれなくても、私から言う事の方が多いかな……」
ついつい、
お母さんには隠し事が出来ない。
鉄朗と付き合い始めた時も
スグにバレちゃったっけ……。