第14章 クロ猫彼氏とボク
「…………めろ……」
「なんですか?」
「やめろ! ヒカリだって嫌がってんだろ!?」
「嫌がってる割には……ココは凄くトロトロですよ?」
「月島テメェ!!」
俺はカッとなり
眼鏡くんを突き飛ばした。
「って……」
裸で横たわるヒカリに
着ていたTシャツを投げ、
ヒカリと眼鏡くんの間に入り
少しでもヒカリを遠ざける。
「なにすんですか? 彼氏でもないのに……僕が何しても気にしないって言ってたじゃないですか? 黒尾さんに、僕を止める権利ありますか?」
「……彼氏じゃねぇよ。彼氏じゃねぇけど……俺はヒカリを愛してる。愛する女を泣かすような奴に、ヒカリを渡せねぇよ!!」
「そんなのアンタの勝手な意見じゃないですか! ヒカリさんに聞いたんですか? もしかしたら、本当は僕に満足してたかも知れない! そうは思わなかったんですか?」
「テメェは好きな奴のホントの気持ちもわかんねぇのか? ヒカリの気持ち位、好きならわかんだろ? コイツは誰も傷付けたくないから俺とも別れて、お前にも抱かれた……それ位、わかってやれよ…………」