第12章 夏休みとワタシ
部員の後にくっついて歩く。
自分の荷物とボトルのカゴ。
そんなに重くないのに
途中で灰羽くんに
「持ちますよ♪」
ってボトルをとられてしまった。
ありがたいけど、
マネージャーの仕事だしと断ったけど
「クロさんに怒られちゃうんで!」
って……。
また、気を使われたのかな……?
森然高校は都内と違って
爽やかな風が吹いていた。
なんだか宮城にちょっと似ているかな。
みんなが練習の準備に入る中
私もボトルやタオルの準備を始めた。
他の学校のマネージャー達も居て
少し気が紛れた。
1人になると
まだまだ色々考えちゃうから────。