第8章 夏の暑さとワタシ
休憩も終わり、
今度はミニゲームが始まるらしい。
私はスコアボードの管理を任された。
一緒に芝山くんもやってくれるみたい。
「間違ってたら遠慮なく教えてね!」
「は、はい! 宜しくお願いします!」
芝山くんは
元気いっぱいに頭を下げてきた。
可愛いな……
なんて思ってるうちに
試合が始まった。
こんなに近くから
試合を観たことがなかったので
余りの迫力に圧倒された。
高さも、威力も、スピードも
客席から観るのとでは
何びゃく倍も違った。
「花宮さん、入ってます!」
「へっ? ぁ、ゴメン!」
芝山くんに指摘されて
慌ててスコアを捲る。
そんな事が何度となくあった。
それくらい、
私は彼らに、
魅せられていた。