第5章 ごみ捨て場の戦いとワタシ
「ここにいんの? どこ?」
「ほら、あっちの烏野高校の眼鏡のおっきい子よ? 休み中は向こうも合宿で頑張ってるって月島さん言ってたわよ♪」
「へぇ…………」
母の話の半分も耳に入っていなかった。
またね、じゃなく
ごめん、と言って別れたあの日
蛍ちゃんはどんな顔してたっけ……。
前半、
それなりに活躍してたであろう彼のプレイ。
音駒に集中していたし、
まさか居ることなど
知る由もない私は
ほとんど記憶にない。
あんな凄い選手の居る烏野で
レギュラーはってるなら
それなりの実力があるはずだし
後半はもう少し注目してみよう──。