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いちご☆恋模様

第18章 大丈夫


あれから数日経って、私は少しずつ少しずつ元の生活を取り戻してきていた。部屋に一人でいるとまだ泣けてしまう時はあるけれど、なんとかクラスや部活では元気に過ごすことができていた。

お弁当も勇気を出して、水泳部のみんなと食べてみたら、先輩達は拍子抜けしてしまうぐらいに優しく私の大食いを受け入れてくれた。

「ヒカリ、鯖は好きか?鯖料理でよければ今度作ってきてやる」
「甘いものでよければ、今度いっしょに食べに行こう?ヒカリちゃん」
「ヒカリちゃん、イワトビックリパン最高何本?今度、競争しよ!」
「人体構造学の理論から言って、ヒカリさんの身体にそんなに大量の食物が吸収されることはありえない・・・きょ、興味深いです・・・」
「すごいよ、ヒカリちゃん!それだけ食べれるんだから、鍛えたらヒカリちゃんも筋肉が・・・!」

そしてみんな最後には『そんなこと隠さなくてよかったのに』と言ってくれた。

こんな風に、水泳部のみんなと過ごす楽しい時間が、今の私には救いだった。
宗介さんのことを忘れることはなかったけれど、みんなが大会でいい結果を出すことができるように私もきちんとサポートしようと思い、頑張ることができた。
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