第7章 7
お母さんとお姉さんとのプチ旅行は温泉旅館一泊旅で
とにかく美味しい物を食らおう!!と食べに食べまくる
そして旅館の大浴場に誘われたけど
流石に入ることは出来ないから
部屋の露天風呂に1人で浸かっていた
ゆっくり外を眺めて
思わず今朝の出来事を思い出す
もしかして
あんな事や
こんな事
全部みられて
恥ずかしすぎる
和さんのあの様子だと気づいてたみたいだし
考えていたら逆上せそう
そう思い立ち上がり脱衣所に向かった
部屋に戻ると既に2人はあがって一杯初めて居て
「あ!お帰りなさい!内風呂どうだった?」
「はい。とっても気持ちが良かったです!お二人もお酒抜けたら是非」
お姉さんの隣に座るとビールを差し出された
そして3人で乾杯する
「はぁぁぁ!やっぱり女子旅は部屋で酒飲みまくるにかぎるね!」
「あんたおっさん旅なのよそれ」
お姉さんに突っ込みを入れるお母さんがおかしくて、フフッ。と笑ってしまう
「由梨ちゃんも。無理に付き合わなくていいからね?」
「大丈夫です。和さんとも都合が合えば晩酌良くするので」
「そうだ!和!!大丈夫なの?蔑ろにされてない?あいつゲームばっかりで!」
和さんを思い出しぷんぷん怒り出すお姉さん
「そうよ?もし和が愛想尽かされちゃったらどうしましょうってずっと言ってるんだから」
お母さんの言葉に思わず焦る
「そんな!!私こそ愛想尽かされないようにしなきゃ。ドジばっかりで」
数々の失態を思い出し恥ずかしくなる
「なーに言ってんの!そんな由梨ちゃんがいいんでしょ?あの子に限ってないわよ。由梨ちゃん溺愛じゃない」
溺愛
そんな事言われて
ますます顔が熱くなる
思わずぐいぐいっ!っとビールを飲み干す
「あら、いい飲みっぷり」
お母さんはなんだか嬉しそうにもう一本出してくる